ジャンル別BPMの目安と決め方|ヒップホップ・ハウス・TRAP・Lo-Fi
更新日:17 時間前
曲のBPMは、ジャンルごとの目安を入口にしつつ、声やメロディを合わせて決めるのがおすすめです。同じBPMでも、ドラムの置き方や音数で体感する速さは変わります。

こんにちは、海辺ビートの可児波起です。僕はSTAND WAVEの楽曲やビート制作で、伝えたいメッセージとリズムの相性を考えています。ここでは曲作りをする方向けに、ジャンル別の目安と、実際にテンポを絞る方法を整理します。ラップの拍の数え方は、末尾の基礎記事で詳しく解説しています。
ジャンル別BPMは「試し始める場所」として使う
ヒップホップ:60〜100BPMが参考になる範囲
Abletonの学習教材では、ヒップホップの典型的な範囲として60〜100BPMを挙げています。これは楽曲すべてを収める規則ではありません。僕自身はSTAND WAVEの制作で90BPM前後を選ぶことも多く、言葉とグルーヴのバランスを確かめながら進めています。
ハウス:115〜130BPM、テクノ/トランス:120〜140BPMが一つの目安
これもAbleton教材の例です。EDMは広い括りなので、「EDMなら必ず128BPM」とは言えません。作りたいスタイルをハウス、テクノなどに絞り、参考曲のリズムとテンポを確かめるほうが具体的です。
TRAP:倍・半分の表記も含めて考える
Rolandの制作解説では、TRAPのテンポとして115〜160BPMを紹介しています。一方、140BPMのビートを70BPMのゆったりした拍として感じる場合もあります。表示された数字だけを見て、140BPMだからラップも必ず速くなる、と判断しないことが大切です。
Lo-Fi:まず70〜80BPMなどで雰囲気を試す
僕が海辺ビートでLo-Fiを作る際には、70〜80BPMで試すことがあります。これは僕の制作上の出発点です。Lo-Fi全体の決まりではなく、商品にも異なるテンポの音源があります。ハイハットの細かさ、ドラムの揺れ、音色も合わせて聴いてください。
同じBPMでも速さの感じ方が違う理由
BPMは1分間の拍数です。拍の間を8分音符や16分音符で細かく埋めれば、音の動きが増えます。反対に、スネアの間隔を広く感じる配置や、音数の少ないフレーズでは、余裕のある印象を作れます。
たとえば、ドラムを140BPMのグリッドに置きつつ、大きな拍を70BPMで捉えることがあります。別の曲に変わるわけではなく、どの長さを拍として数えるかの違いです。共同制作ではBPMの数字に加え、DAWの小節位置やスネアの位置も共有すると行き違いを減らせます。
テンポが遅いほど悲しい、速いほど明るい、とも限りません。和音や音色、歌詞が変われば、同じテンポでも違う感情が生まれます。
制作でBPMを決める4つの手順
1. 何を聴かせたい曲かを一文にする
言葉をじっくり聴かせたい、身体を動かしたい、作業中に流したいなど、曲の役割を決めます。ジャンル名だけでなく、歌や映像との関係まで考えると候補を絞りやすくなります。
2. 短いループで複数のテンポを試す
まず4〜8小節を作り、たとえば80、85、90BPMのように条件を変えて聴きます。この数字は比較練習の例です。音量や音色をなるべく揃え、テンポの違いに集中してください。
3. 実際の声やメロディを入れる
メトロノームだけで決めず、サビの仮メロディやリリックを乗せます。言葉が詰まる、息継ぎできない、メロディの余韻が切れるといった違和感がないかを確認します。テンポを変える前に、音符や言葉を減らす方法も試せます。
4. ループから曲全体へ広げて確認する
短いループでは心地よくても、数分聴くと単調に感じる場合があります。イントロ、ヴァース、サビをつなぎ、展開とテンポの相性を見直しましょう。盛り上げる方法はBPM変更だけではなく、音数やリズム、強弱の変化も使えます。
BPM変更で確認したいこと
MIDI中心の曲なら、DAWのテンポ変更に追従させやすくなります。録音済みオーディオでは、タイムストレッチの設定や音質を確認してください。ボーカルの子音、ドラムの立ち上がり、残響に不自然さが出ていないかを聴きます。
よくある疑問
ジャンルの目安から外れたら間違い?
間違いではありません。テンポはジャンルを形作る要素の一つです。目安を参考にしたうえで、曲の目的と実際の聴こえ方で判断しましょう。
最初に決めたBPMは途中で変えていい?
制作途中で見直せます。ただし、歌や演奏を録音した後の変更は編集が増えるため、仮録音の段階で試しておくと進めやすくなります。
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参考資料
この記事の書き手
可児波起|海辺ビートの制作者・STAND WAVEでラップ、歌唱、作詞・作曲などを担当。
実際のビートを試聴して比べる
テンポの違いを実際の音源で比べられるよう、BPMの異なるビートを挙げます。数字だけで決めず、試聴しながら声を乗せたときの速さやリズムの感じ方を確かめてみてください。
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音源の利用範囲や禁止事項、現在の価格は各商品ページをご確認ください。





メトロノームは基本的に、ミュージシャンが一定のテンポを保つのを助けるBPMツールです。新しい曲を学ぶ場合、メトロノームを使ってゆっくり始め、徐々に速度を上げるのは非常に効果的な練習テクニックです。オンラインメトロノームは、希望のBPMを入力したり、スライダーを使ったりするだけで、これを非常に簡単にします。多くの場合、タップテンポ機能も提供されており、希望のビートをタップすると、BPMを計算してくれます。これは、学ぼうとしている曲のテンポを見つけるのに最適です。